まちづくりに関わるデジタル技術の発展は、古くはワイヤフレームにより構成されるCG技術の開発に始まり、近年ではVR技術の誕生を契機に、産業界での活用も広がりをみせ、徐々にではあるが一般の方にも視覚的に仮想イメージを認知できる環境が整備されてきた。
まちづくりの分野においても例外ではなく、合意形成のツールとして検討内容のシミュレーション、将来イメージの共有といった場面で用いられる機会が増えている。
本稿では、筆者が関わった土地区画整理事業をケーススタディとして振り返り、デジタル技術の活用が合意形成に与えた影響を整理するとともに、今後のまちづくり検討や合意形成に向けたデジタル技術活用の展望について考察する。
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