土地区画整理事業の主な目的は、公共施設(道路・下水道・ガス・調整池)の整備を行い、良好な住宅地を供給することにある。
近年、事業支出や地権者の減歩負担が課題となっており、事業支出のうち工事費を抑える傾向にある。
調整池についても、できる限り深さを確保し調整池用面積を少なめに抑え、減歩負担を軽くしている事業が多い。ただし、面積を少なめに抑え深くすることによって擁壁が必要になるため、工事費が増加する。
今回紹介する「小田原市東千代特定区画整理事業」の事例も、調整池の面積を少なめに抑え、地下水が出ているという不利な条件のなかで、工事費に考慮しながら調整池の構造検討を行ったので、報告する。
<土質概要>
千代台地と鴨の宮に挟まれた酒匂川低地に位置し、沖積層の泥質層および砂質層が分布している。
今設計の調整池深さは3m程度であり、砂層の土質まで影響することから、特に調整池底面部および擁壁の背面の排水処理に配慮する必要があった。
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